ルピナス:小さな花が可憐で色も淡いが語源は「狼」
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ルピナスの基本情報
原産地:南北アメリカ・地中海沿岸・南アフリカ
分類:マメ科ルピナス属
別名:昇藤(のぼりふじ)
語源
ルピナスという草花は、その名前がラテン語の「lupus(ルーパス)」、つまり「狼」から来ているんです。この植物は、狼のようにタフで、厳しい環境でもしっかりと育つことから、この名前がつけられました。日本では、「昇藤(のぼりふじ)」や「立ち藤(たちふじ)」とも呼ばれ、まるで逆さまの藤の花のような見た目が特徴です。※藤の花も、マメ科なので花が似ています。
ルピナスは、耐寒性が強く、痩せた土地でもしっかりと育ちます。そのため、開花する時期や草丈の管理、種まきの方法など、育て方は比較的簡単。様々な品種があり、カラフルな花を咲かせるので、庭や花壇でよく見かけますよね。
ルピナスにちなんだ雑学
ルピナスもカラーバリエーションが豊富
人気のある花、特にヨーロッパや日本で好まれる花は品種改良が盛んに行われるので、どんどん新しい品種や色合いの花が登場するのでルピナスも、かなりカラーバリエーションが豊富です。
次期スーパーフード⁉ルーピン豆(注:毒性あり)
ルーピン豆は地中海沿岸やオーストラリアで親しまれており、ポルトガルではビールのおつまみとして出てきます。
また、ルーピン豆にはタンパク質が豊富で炭水化物が少なく食物繊維が豊富でベジタリアンやビーガンにも適した食材です。ミネラルも含まれており、健康的な食品としての価値も高いです。
オーストラリアでは次期スーパーフードと言われているのに日本では全く見ません。
それもそのはず
ルーピン豆は醤油の材料としか国が認めていない
出典:大阪検疫所ホームページhttps://www.forth.go.jp/keneki/osaka/syokuhin-kanshi/sankoujouhou.html
というのもルピナス種の中にはアルカロイドという毒性物質を含むものがあり、日本では食用としての利用が認められていません。それに対し、地中海沿岸では食べれる品種が選ばれ、適切な処理を施すことで食用にされています。
ルピナスとアルセーヌルパン
ルピナスの花とアルセーヌ・ルパンには意外な共通点があります。ルピナスはラテン語の「lupus(オオカミ)」が語源で、その力強い生命力からオオカミに例えられています。一方、アルセーヌ・ルパンは、フランスの作家モーリス・ルブランが生み出した知恵と機敏さを兼ね備えた怪盗で、彼の名前も「lupus」に由来するとされています。そして両者の名は英語で「Lupin」と書かれていてアルセーヌルパンが引退した時、庭にルピナスの花を植えたと描かれています。ルブランがこの名前を選んだ理由は不明ですが、どちらも強さと鋭さと可憐さを感じます。
ルピナスの花言葉:花言葉:想像力・貪欲
花言葉:想像力・貪欲
<参考書籍:ちいさな花言葉・花図鑑>
古代ヨーロッパでは花が食べられていて、ルピナスを食べると心が晴れて、イマジネーションが沸き上がってくると思われていました。
誕生花:4月30日、11月2日、11月27日
<参考書籍:ちいさな花言葉・花図鑑>
ルピナスのアレンジメントとディスプレイ
マメ科特有のステムに流れがあって、そのまま飾っても綺麗です。
淡い色調から濃い色目まで対応できるカラーバリエーションの豊富。
冬の時期に人気のある花です。
同じマメ科のスイートピーと違い茎や葉っぱのグリーンまで楽しめる切り花です。
淡い色のルピナスを選んだ場合は同じトーンの花と合わせると可憐さが増しますね。
ルピナスを使った花束・アレンジメント
花瓶に飾るのも綺麗ですが、オススメは蔓などで編んだバスケットに飾ると一気にピクニック気分というか、野外で花や植物を集めてきた気持ちになれるので部屋などを爽やかに演出してくれます。
オススメのマメ科の切り花・植物一覧
スイートピーと同じ種類のマメ科のオススメの花やグリーンを違う記事で紹介しています。